秋の甲武信小屋テント場

10月下旬の土日を利用して甲武信ヶ岳・三宝山、甲武信小屋でテント泊をしてきました。このページでは実際に幕営利用した甲武信小屋の様子を紹介します。

甲武信小屋テント場データ

2024年度も引き続き予約制のようです。予約に関しては「甲武信小屋公式サイト」をご覧ください。

テント代ひとり1000円

[利用した2022年10月]テントひとり1000円(トイレ代込)・水1リットル100円・通過者のトイレ利用100円でした。

 

2022年10月22日(土)

甲武信小屋へのコースはいくつかありますが、今回は毛木平駐車場から千曲川と信濃川の源流沿いを進み、甲武信ヶ岳を経由して甲武信小屋へ行く「千曲川源流コース」を歩いてみました。

千曲川源流コースの様子はこちら

甲武信小屋でテント受付

樹林帯に囲まれて建つ甲武信小屋は丸太を積んだ素朴なログハウスで、煙突から白い煙がモクモクとあがる様子は童話のワンシーンみたいでした。女性のハイカーさんグループは「カワイイ」を大連呼。

 

到着したらまずはテント場の受付です。

 

テント代はひとり1000円でした。よくあるテントひと張につきいくらの徴収はなく、単純にひとり1000円だけでした。嬉しい。

 

小屋番さんによると「今日はテントだけで40張予約があるので張る場所に案内します」とのことです。この「張る場所の指定制」は繁忙日だけなのか、いつもなのかは不明です。小屋の宿泊は50人も予約が入っているらしいです。さすが100名山ブランド、凄い集客力。

ただ予約制と言っても電話予約できない縦走中のハイカーさんがいつ飛び込みでやってくるかわからないのて、そういう時のためにテント場のスペースを空けているようでした。

小屋番さんによると前日の金曜日は4張だけだったそうで、やっぱり山は平日がいいなぁ。

 

11時29分到着でテント場2番手でした。

 

段々畑のように整地されたテント場は周囲が樹林に囲まれているぶん風の影響を受けにくい印象でした。

 

左端に見える高床式の建造物は甲武信小屋のテラスです。

 

こちらが今回指定された場所です。

 

季節柄か落ち葉が薄っすらと重なってフカフカっとしていました。小石も少なくペグも刺さりやすくなかなかの快適さでした。今回はカラカラに乾燥した日でしたが、雨の日はぬれ落ち葉がくっついて撤収時はちょっと面倒そうな感じもしますが、どうかな??

 

テント場エリアの一番上の端っこで、小屋に近く水場やトイレに行くのにとても便利でした。この後、隣にもうひと組来ましたが、私達と同じ中高年層の男性二人組でした。中高年層はトイレや水場に行くのが大変だから「なるべく小屋に近いところ」と、あえて一番上だったりして??もしやこのスペースはテント場のシルバーシート!?

 

今回指定されたスペースには木の板で作った簡易テーブルがあって、その横に椅子のように腰掛けることができる段差もあって便利でした。ここからテント場の全景をすっかり見渡すことができました。

 

15時頃のテント場です。小屋番さんの案内する様子をちょっとだけ見ていたんですが、程よい間隔を保ちつつパズルのようにバランスよくスペースを埋めていました。たぶん「ソロはここ、ちょっと大きめのテントはここ、友達同士のソロテント数張りはここ」といった具合に無駄なくより多くのテントが張れる配置図が頭の中にあるんだと思いました。

 

甲武信小屋散策

再び甲武信小屋です。

 

こちらが売店商品です。種類多めでいろいろなものが売られていました。その中でも気になったのが・・・

 

デザインいろいろ、手描きTシャツ。何が描かれているんだろ??

 

こちらは甲武信岳Tシャツ。

 

秩父錦がありました。そうです、ここ甲武信小屋は埼玉県なんですねー。

 

各料金です。

 

テラスです。ここからほんのちょっとだけ遠くの山が見えました。朝は朝焼けがちょっとだけ。主にテン場を眺めるテラスみたいな感じです。訪問日は小屋泊の人が多かったので「テント場の人は利用をお控えください」でした。

 

小屋向かって右側の裏手には荒川水源の碑がありました。甲武信ヶ岳って千曲川・信濃川だけじゃなく、笛吹川、荒川の生まれ故郷でもあったのかー。まさに母なる山ですね。

 

荒川水源の碑の近くには奥秩父遭難者慰霊碑がありました。

 

甲武信小屋向かって右端、獣除けの扉の向こうは埼玉県最高峰の三宝山への「まき道」でした。

 

甲武信小屋水場とトイレ

甲武信小屋の水場は小屋の入口横にありました。水は1リットル100円でセルフで汲んで料金を入れるシステムです。この水は笛吹川源流から引いているそうです。手洗い用のハンドソープも置かれていました。

 

トイレは小屋に向かって右端、三宝山への「まき道」寄りにありました。

 

トイレには外から出入りできる土足エリアと、靴を脱いで上がる土禁エリアがあり、そのどちらもテント泊でも利用できました。

 

テント場側から入るとまず土足エリアがあり、男性用小便器と二つの和式個室がありました。その先が靴を脱ぐエリアになっていて女性専用個室(洋式)と男性用小便器、奥に個室が二つ(洋式か和式かは未確認)ありました。

個室は入室すると自動的に照明がつくセンサーライトでした。そうとは知らず、個室の外で電源スイッチを探す人がチラホラと。

 

便槽はボットン構造で、大の時は壁にある赤いボタンを押すと水で流してくれるシステムです。女性用個室はボットンタイプの上にウオシュレットの洋式便座が取り付けられていました。ウオシュレットの洗浄ボタンが稼働するかどうかは未確認です。

洋式・和式ともに使用したトイレットペーパーは流さず壁にある箱に捨てました。

トイレは全体的に清潔でトイレットペーパーも置かれ快適に利用することができました。

 

手洗い場にはハンドソープ・手指の消毒も置かれていました。

 

夕方16時頃です。外の木にぶら下げておいた温度計は6℃でした。それほど寒く感じないのは風が吹きつけないからかな。

 

夜です。この日は疲れていたので19時30分には就寝です。夜中にトイレに起きた時、樹木の隙間からどこかの街の灯りが見えてました。

 

2022年10月23日(日)

朝です。

 

5時30分、早くも撤収済のテントが数張り。

 

甲武信小屋も賑わっていました。

 

朝7時30分頃のテント場です。もうほとんどのテントは撤収済。小屋からも続々と出発していきます。

 

私たちも出発します。一晩お世話になりました。とても快適なテント場でした。

 

昨日と同じコースを戻ります。今日は青空が広がる秋晴れでした。

 

昨日歩いた時はまだ早い時間帯だったのでちょっと薄暗く感じた登山道も、今日は太陽の光が広がり紅葉がより一層綺麗に見えました。

ただちょっと茶色気味なので、画像ソフトで紅葉を鮮やかな赤にしようかと一瞬魔がさしたけど止めときます。

 

やっぱり太陽の光は大事。

 

11:47毛木平駐車場まで戻って来ました。なかなか楽しかった甲武信ヶ岳。いつか奥秩父の縦走路にも挑戦してみたくなりました。

 

今回の寝具装備

モンベル/ステラリッジ2
モンベル/アルパインダウンハガー800♯1
モンベル/寝袋カバー
モンベル/フォームパッド
シートゥーサミット/トラベルシーツ(シルク)

寝具は暑くなく寒くなく丁度良かったです。

タイトルとURLをコピーしました