2023年のゴールデンウィークは南アルプスの鳳凰三山をテント泊で歩いて来ました。ここでは全4ページのうちの2ページ目「夜叉神峠登山口駐車場から南御室小屋への登山道」について記しています。
今回歩いた登山口~南御室小屋までの登山道は登りが多く体力的にキツイはキツイですが、段差が少なくとても歩きやすく管理されていました。
2023年5月4日
前日の夜21時頃に夜叉神峠登山口駐車場到着、そのまま仮眠・・・の予定が、その後も絶え間なく到着する車や扉の開け閉め音が常に響いてあまり眠れなかったなぁ。朝4時頃にトイレに行くと早くも出発する人、準備をする人、多くの人が活動開始していました。我家もそのままダラダラ準備を開始。
5:41夜叉神峠登山口出発です。登山口は駐車場内にあります。
登山口正面から。
登山口の掲示物いろいろ。
熊に注意。
各山小屋の営業状況。
夏のバス時刻表。(ゴールデンウィークはまだ運行前でした)
登山道は初っ端から登りが続いて、体のエンジンが始動するまでがとにかくキツかった。約半年以上ぶりのテント泊装備がめちゃくちゃ重い。早々に汗もダラダラ。ゴールデンウィークでコレだから蒸し暑さも加わる夏場はいったいどーなる!?
マムシグサなのかテンナンショウなのかよくわからない奇妙な形の草が点々と生えてました。
薄暗い樹林帯に咲く白いオオカメノキが綺麗。この近くでかわいいハリスホークを腕に乗せたお兄さんとすれ違いました。
森の中にはたくさんのコバイケイソウなのかバイケイソウなのか、それっぽい植物が無数に生えてました。これはほんの一部で、奥をよーく見るとビックリするくらい超大群で生えてました。今年は当たり年か!?
6:37夜叉神峠です。これまで黙々と樹林帯を歩いて来ましたがここでバーンと視界が開けて、目の前に残雪の白根三山が見えました。
夜叉神峠には峠の茶屋のような店が一軒。
綺麗に整地されたテント場もありました。ガツガツ山歩きしないでここにテント泊して、のーんびりと白根三山を眺めて過ごすのも良さそう。
夜叉神峠の名前の由来がありました。
夜叉神って暴れん坊の神様のことだったんですね。
夜叉神峠を過ぎると再び樹林帯です。
「さぁ座りなはれ」と言わんばかりの絶妙地点にベンチがあったので一寸腰かけ。このベンチの背後に今にも倒れて来そうな巨木があって、ちょっと怖かった。
8:06杖立峠。ここで下山組のハイカーさん達が休憩されていました。三角の造形物は鉄パイプを組んでケルンを模したものだと思います。今回のコースの要所要所で見かけましたが、中にはすでにお役御免になっていて放置気味のものもありました。
いったいいつからあるのか、赤錆色に染まった看板がありました。
今回歩いたコース上にはこういう経年劣化が進んだものを時々見かけました。
深い森の気持ちのいい登山道が続きます。苔むす中に咲くバイカオウレンの白い花が綺麗でした。
この辺りからポツポツと下山組ハイカーさん達とすれ違うようになりました。気になるのがやっぱりテント場の混み具合ですが、聞くとみんな口を揃えて「昨日はすごく混んだ」と言います。「いまからみんな下山してくるから今日なら普通に張れると思いますよ」の言葉に(うぉー、どんだけ混んだんだ!?)と、ちょっとビビる。
この辺の木は美味しいのかな?ずいぶん鹿に齧られていました。
8:58火事場跡。
なにやら物騒な名前ですが、明るく樹木が開けて左側に山々が見えて気分のいい場所でした。ここからの登りがこのコースで一番キツかったなー。しかし、なんで火事場跡?
この先で若い男の子たちのグループとスライドしたんですが、せっかくテント装備で行ったのに昨日はあまりの混雑で張ることができず冬季用の避難小屋に泊まることになったそうです。
雪がちょっと出て来ました。
苺平です。ここまで頑張れば南御室小屋まであともうちょっと。地図を見る限りここから先は道もキツくない(ハズ)。苺平から先は雪が多そうで下りが続きそうなのでここでチェーンスパイクをつけました。
あと15分頑張れば南御室小屋の美味しい湧水が待っている。
10:19やっと南御室小屋に着きました!素朴な昔ながらの懐かしい山小屋です。
こっちがテント場かぁー。今朝鳳凰三山を歩いて来たらしきハイカーさん達が続々と戻ってきて、次々とテントを撤収しています。活気あるテント場だなぁー。でも小屋番さんによると普段はこんなに賑わってないらしいです。年間でも突出した賑わい日なのかな。
さぁ、どこに張ろうかな?
次回は南御室小屋のテント場を紹介します。