北海道第一座目は十勝岳!

2018年8月13日

山の朝は北海道もやっぱり早いようです。望岳台駐車場で夜を過ごしたハイカーさん達が、まだ真っ暗な中つぎつぎとヘッデンつけて歩き出しています。

 

 

5:20我家もようやく出発です。念願の晴れ予報のハズですが、なんだかどんよりしてますね~。登山道の横ではカラスが石の間に何かを熱心に隠してます。

 

しばらくはこんな感じの登山道をなだらかに上ってゆきます。画像ではわかりにくいんですが、背後には美瑛と思われる広大な平地が広がっていました。

 

前方には何本もの噴気が活発に上がっているのが見えます。まさに今、活きている!って山ですね。

 

6:05十勝岳避難小屋に到着しました。

 


 

ちょっくら中を拝見~。噴火時のシェルターとしての役割もあるようで、ヘルメットや懐中電灯や毛布などがたくさん置かれていました。ガス缶もあったけどそのほとんどが使いかけの軽いものだったんで、これはここで作業する人の私物かな~?

 

どうやらこのコースはここからが本番のようで、ゴロゴロとした石の間をぬうようにして上ってゆきます。

後ろを見ると、

 

おおおっっ~~っっ、凄い眺めです。広大な樹林帯の向こうに人々が開拓した農地が広がり、これはもう本州ではめったにお目にかかれない光景だと思います。「北海道って凄いんだなぁ」と思わずつぶやいてしまいました。

 

足元には朝露をまとった花が咲いています。

 

なかなかの急登をゆくと・・・

 

大きな火口跡の横に出ました。

 

この火口跡の縁に沿って、平坦な登山道を進むのですが、

 

このいわゆる「御鉢」に出た途端にビックリするくらいの強風で、

そしてめちゃめちゃ寒いんですっっ!

 

さらに風向きによって進行方向右側から吹き上がる真っ白な噴気ガスがもうもうと登山道を覆い、まったくの白の世界になってしまうこともしばしば。この噴気がなかなかの強敵で、喉は痛くなるしヨダレを垂らしながらゲホゲホと咳き込むし、まぁ~とにかくひどい有様でした。私たちだけでなく他のハイカーさん達も同じような状態になっていたので、かなりヤル気に満ちた噴気ガスなんだと思います。

さらに困ったことに、ガスと噴気のコラボで真っ白になった登山道には更なる伏兵がいて、道迷い防止のために石に黄色いペンキで色付けしてあるんですが、これに擬態した鮮やかな黄色い石(おそらくは自然硫黄)も転がっていて、ガスの中それを目指して進んでしまい気が付いたら火口の方へ誘導され「おぉヤバい、ヤバい」となった場面も。これを読んで「そんなアホな」と思う人もいるかもしれませんが、真っ白な登山道ってホントにヤバいんですよ。

 

この画像真ん中にある黄色い石が自然硫黄の方なんですが、コレが真っ白なガスの中だと綺麗に浮かび上がって惑わします。道案内の印か、よーーく見極めて進まないといけません。

 

御鉢の平坦な登山道を過ぎ次なる急登にさしかかるまで、噴気ガスによるお仕置きタイムは続きました。

御鉢からザレた急登を進むと、やがていわゆる「乗越」的な場所に出るんですが・・・

 

おおぉっっ、これは凄い!幾筋もの噴気がゴォォォ―ーっと音を立てて吹上っているじゃありませんか!

 

北海道って凄い!とこれを見たとき感動しました。

 

これなんか、いかにも溶岩つぽくないですか?

 

そんな噴気を背に登りあげ、

 

7:53十勝岳頂上に到着しました!記念すべき北海道の第一座目です!

画像ではわかりませんが、風の強さと寒さでやや泣きっ面になっています。

いや~~ここまで長かったです。北海道に入ってから雨続きで、普段はしない観光なんぞをしながら晴れる日を待ってました。そして遂にやって来た念願の晴れ予報でしたが・・まぁスッキリとした晴天とはいきませんでしたが、山に来られてとてもうれしいです。

 

山頂標識には、かわいいナキウサギが描かれていました。ナキウサギといえば、登山道の途中の岩場でキャッキャッキャッという鳴き声が聞こえて、近くにいたハイカーさんが「あナキウサギの鳴き声だ」と言っていたのですが、この十勝岳にもナキウサギって生息しているんでしょーか?

せっかくの記念すべき北海道の第一座目なので、少しでも長く山頂を楽しみたかったのですが、とにかく寒くて寒くて。

 

8:18下山開始です。

帰りもゲホゲホ咳き込みヨダレを垂らしながら下山します。

 

ここまで来ればもう安心。

 

帰りは絶景に向かって進みます。

 

この広大な原野を昔の人は開拓したんだから凄いなぁ。

 

途中に咲いていたリンドウ。

望岳台駐車に戻って来たのは10時30分頃かなぁ?実は景色に圧倒されて帰路の時間を見るのを忘れました・・。山の上はあれほど風も強く寒かったのですが、登山口は別世界のように天気が良く暑いくらいでした。

 

 

下山後の汗流しはカミホロ宗荘にお邪魔しました。山の中の宿という雰囲気が良かったです。そして浴後のおやつは昨日、夕張で買った夕張メロンです。汁気のとても多い果汁たっぷりのメロンでした。

 

 

この日の車中泊は「道の駅しかおい」でした。町民ホールや神田日勝記念美術館などが点在する町民憩いの公園に隣接した、雰囲気のいい道の駅です。コインランドリーの案内や、有料のゴミ引き取りも行っているので車中泊組にも大助かりです。

 


 

公園内には、こんなかわいい植木もありました。

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