加賀井温泉 一陽館

2022年11月訪問時「加賀井温泉 一陽館」は敷地内撮影禁止、スマホやカメラを出すのも禁止となっています。使用画像はそれ以前(2002年~2009年)に撮影したものです。

加賀井温泉 一陽館 2022年11月

数年ぶりに一陽館に再訪しました。現在は敷地内での撮影は一切禁止となっていました。受付の方によると「スマホやカメラは出さないで下さい」との事です。

受付時に体温測定、次に入浴についての説明を受けます。説明によりますと「浴槽の湯尻側にて掛け湯をしてから入浴する事」「露天風呂への移動は下駄箱にある緑色の専用サンダルに履き替えてから移動してください」との事。そして入浴の制限時間は一時間半厳守で、湯浴みが終わったら受付に声掛けして下さいとの事。なぜならコロナ対策で密を防止するために浴場利用者の人数制限を実施しているのだそうだ。

そういえば以前訪問時にお世話になったご主人をお見掛けしませんでした。当時は源泉を見せてくれたり、写真をどんどん撮ってくれとおっしゃってくれたり、信州秘湯会のスタンプ帳をいただいたりと大変お世話になったものです。今では息子さん娘さん世代に経営は交代したのでしょうか?お元気かなぁ?

久々に内湯とご対面、縦長の浴槽でこんな感じだったなと記憶が蘇る。浴槽は析出物が堆積しすぎてもはや何の材質なのかも判別不能となってきている。浴室床もコッテリと温泉成分が堆積しておりその形状が足裏に心地良い刺激を与えてくれます。薄く笹濁り、生臭い匂い、塩味、金気臭味、苦味、炭酸を感じます。体感ですが湯温は41℃弱くらいです。源泉直結の湯口から大量投入しており、外にある至近の源泉からダイレクトに流入している。おかげで湯の鮮度は大変すばらしいものとなっています。

以前と比較すると湯船縁から中央に向かって温泉析出物が成長して、だいぶせりだしてきているように感じますがどうでしょうか。その影響で湯舟が以前より狭くなっていると思ったがこれまたどうでしょう。H30の分析書が掲示されていましたが、CO2数値が1000mgを超えてきており泉質名も変更になりました。定期的に訪問したい施設です。
(三昧・2022年11月)

▼敷地内撮影禁止になったので敷地外から遠景を

加賀井温泉 一陽館 2009年6月

久しぶりに訪問してみた。営業は8時なので一番乗り目指して30分前に着いてみると、早くも番台には御主人が座っておりその雰囲気からしてお客をまだかまだかと言わんばかりに待ち構えている様子。入浴を申し出るとご主人による源泉の案内などがこれまでの一連の流れでしたが、本日は意外にも静かな受付でした。

露天風呂へ向かうと誰もいない。自分が一番乗りらしい。開放的な露天風呂は6-7人ほどが浸かることができる浴槽が二つ横並びで配置してある。浴槽の仕切り部分に湯口があって、相当量の源泉が間欠泉のようにボコボコと音をたてて噴出している。明るい赤茶色の完全混濁、甘味、苦味、塩味、鉄錆味がある複雑な濃厚湯。38-39℃のぬるめ湯、重いギチギチ浴感あり。

湯小屋内にある内湯にも浸かってみました。縦長の浴槽は横並びで8人ほどが入ることが出来る広さがある。内湯は露天風呂とは異なる源泉を利用しています。浴槽湯は緑がかった茶色濁りのもの。41℃の適温湯は鮮度面でも問題ない。どっぷりと加賀井の湯に浸かり、しばし黙想。湯上り後は、結構な疲労感を覚えます。なので時間があれば半日ほど入浴休憩がいいと思いました。
(三昧・2009年6月)

▼加賀井温泉一陽館 外観

▼加賀井温泉一陽館 見学のみはお断り

▼加賀井の民話

▼料金表

▼料金表

▼男性内湯

▼析出物で湯道がふさがれそうです

▼温泉の析出物で洗面器が芸術品のようになっていました

▼混浴露天風呂

▼湯小屋寄りの浴槽

▼その隣の浴槽

▼湯口

▼源泉井

▼温泉管から漏れ出た源泉析出物が凄い

▼排湯

加賀井温泉 一陽館 2002年10月

有名な加賀井温泉一陽館です。温泉好きを名乗る人なら一度は行くのでしょう。私が訪問したのは秋もはじめの10月、辺りがすっかり暗くなってからでした。湯小屋の向いにいる管理人さんにお金を支払いまずは男女別の内湯へ。

風情ある鄙び感たっぶりの浴舎には男女別に細長い浴槽がひとつ。薄土色に濁りを帯びたややぬるめの湯が掛け流しとなっています。湯に浸かるとプンと鉄の臭い。口に含むとショッパイです。湯も勿論よいですが、ここは内湯の鄙びた風情がたまりません。

次は混浴露天風呂へ。内湯から素っ裸のまま一度外へ出て露天風呂へと到達するという女性ではちょっと辛いアプローチですが、先客の男性達は慣れているのか、こちらが湯に入るまで別の所に視線を逃がし入り易い状況を作ってくれました。

浴槽はふたつに仕切られていて、内湯側が新鮮な湯で満たされ、もう一方はかなり濃い鉄さびのような色に濁っています。人気があるのはやはり鮮度の高い内側のようで全員がそちらで入浴中。内湯と比べても温めの湯は塩気があり随分と重い印象。ぬる湯なのでついつい長湯をしてしまいそうですが、後でどっと疲れそうです。
(まぐぞー・2002年10月)

▼受付

▼女性内湯

加賀井温泉 一陽館 データ

長野県長野市松代町東条55
026-278-2016
8時~19時45分
火曜日休み
300円400円→500円
訪問:2002年~2009年6月数回・2022年11月

加賀井温泉 一陽館 温泉分析

1号井 含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 36.4℃ 200L/min(自然湧出) pH=6.3 溶存物質計=10.68g Li=3.2mg Na=1887(50.56mv%) K=240.8 NH4=1.4 Mg=241.3 Ca=1056(32.46) Sr=9.1 Ba=0.3 Mn=4.8 Fe2=17.9 F=0.7 Cl=4580(80.08) Br=9.7 I=4.3 SO4=235.4 HCO3=1650 H2SiO3=156.0 HBO2=585.7 HAsO2=0.2 CO2=1041 (H30.11.1)

3号井 含鉄-二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 39.7℃ 700L/min(自然湧出) pH=6.3 溶存物質計=11.45g Li=3.5mg Na=2004(49.67mv%) K=214.5 NH4=1.5 Mg=278.6 Ca=1164(33.11) Sr=11.0 Ba=0.3 Mn=3.9 Fe2=23.4 F=0.7 Cl=4975(80.74) Br=10.4 I=4.5 SO4=262.0 HCO3=1698 H2SiO3=151.2 HBO2=642.9 HAsO2=0.2 CO2=1033 (H30.11.1)

※最新の温泉分析は加賀井温泉一陽館公式(facebook)に載っています

以前の分析

一号泉 含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 37.8℃ pH=6.5 溶存物質計=12726mg NH4=1.9mg K=413.0 Ca=1160(30.47) Na=2300(52.67) Mg=248.0 Mn=5.0 Fe2=21.6 F=0.5 I=3.8 Cl=5440(80.08) Br=6.0 NO3=0.2 HCO3=1990 SO4=261.0 H2SiO3=143.0 HBO2=733.0 HAsO2=0.2 CO2=803.4 H2S=0.1 (H11.5.10)

三号泉 含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 41.0℃ pH=6.7 溶存物質計=13144mg NH4=1.4mg K=249.0 Ca=1250(31.55mv%) Na=2350(51.71) Mg=311.0 Mn=4.5 Fe2=25.1 F=2.9 I=3.9 Cl=5630(79.72) Br=5.6 HCO3=2050 SO4=313.0 H2SiO3=136.5 HBO2=811.0 HAsO2=0.2 CO2=836.5 (H11.5.10)

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