小赤沢温泉 楽養館

秋山郷に位置する立ち寄り温泉です。二度目の訪問ですが前回は10年ほど前なので確認したく訪れてみました。木造建物の鋭角の三角屋根は、このエリアは豪雪地帯であることを思わせます。

オープンの9時30分を待っての一番乗りで入館。換気良好で快適空間の浴室内。浴槽は主浴槽・寝湯・打たせ湯・圧注浴がありますが、主浴槽と寝湯以外は非温泉となります。

今回、浸かってみたのは主浴槽で後は見学のみ。ゆったり6-7人サイズの浴槽はコテコテの黄土色析出物で見事にコーティング状態。浴槽底ではお尻が析出物でチクチク状態でもあります。太め塩ビ湯口よりゴボゴボと間欠的にガスが噴出しています。湯は完全な黄土色に濁り、お湯に鉄粉を溶いた様なインパクトのある状態です。重たいギチギチとした浴感で長時間入浴は疲れるタイプのお湯でしょう。湯口にてガス臭、強塩味・弱甘味・弱苦味を感じます。体感41℃のぬるめ湯でした。小細工なしの完全な掛け流し。
(三昧・2012年7月)


周囲を深い山々に囲まれた秋山郷は、秘湯と称される温泉地が点在する温泉好きにはたまらない地域です。中でも特に湯の個性がわかりやすく、「温泉好き」を名乗る人達が好みそうなのが小赤沢温泉と思います。今回は、約9年ぶりに立ち寄ってみました。

素朴な木造建物の日帰り温泉施設「小赤沢温泉」、入口を入ると先ずは食堂があり、館内で繋がる別棟が浴舎となります。浴室は男女別に内湯がひとつづつ。木材をふんだんに使用した昔懐かしい温もりある浴室です。

脱衣所をぬけると先ず目に飛び込むのは、7~8人サイズの長方形浴槽に掛け流される、鮮やかな黄土色の湯です。なんというか、味噌汁のような色なんですね。浴槽縁や周囲は温泉の析出物がカッチコチに付着し、マニアが大喜びしそうな光景となっています。メイン浴槽の横には2~3人サイズの小浴槽、真湯の小浴槽と打たせ湯も設置されています。

湯口より投入される湯は間欠泉のように出たり止まったり。以前はこの湯口に象の鼻のような蛇腹ホースが取り付けられ、湯が出るたびに「ブベベベッ!」と湯中を暴れながら源泉が投入されていました。肝心の湯は浴槽内でぬるめ寄りの適温、ベッタベタのギッチギチ浴槽で、一口含むと塩っ辛さに加え重曹の甘味が混ざるというなんとも複雑な味、湯口の近くでは炭酸ガス臭がムンムンと漂っています。とにかく重い湯で、浴後はシャワーで軽く流すも、ベタベタ感とダラダラ発汗がいつまでも続いて大変でした。
(まぐぞー・2012年7月)

▼小赤沢温泉 楽養館 外観

▼小赤沢温泉 浴室入口

▼男性浴室(浸かった様子)

▼浴槽

▼析出物こってり

▼女性浴室

▼湯口

▼わかりにくいですが真湯の打たせ湯です

▼木材をふんだんに使用した浴室です

小赤沢温泉 楽養館 データ

長野県下水内郡栄村大字堺18210
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025-767-2297(営業期間のみ)
10時~18時
水曜日休み
11月初旬~4月下旬冬季休業
500円→600円
訪問:2003年7月・2012年7月

小赤沢温泉 楽養館 温泉分析

小赤沢温泉 含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 45.5℃ pH=6.5 55L/min 溶存物質計=23708mg Na=6221mg(70.27mv%) K=536.1 Mg=177.2 Ca=1703(22.07) Mn=0.6 Fe2=33.9 Cl=11490(84.50) SO4=1827 HCO3=1307 H2SiO3=126.7 HBO2=281.4 HAsO2=4.5 As=3.1 CO2=632.7 (H22.3.3) ※温泉利用状況=全ての項目において該当なし

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