【豊富温泉】湯治客に寄り添う日本有数の温泉場

2018年8月25日(土)

北海道に来てからパッとしない天気続きで、この2~3日はようやく晴れ間もあったんですが、ほぼ二つ同時にやって来たダブルタイフーン(現在は低気圧になった)の影響で、昨日の昼から再び雨です。北海道って雨が降るとストーンと気温が下がり寒くなります。そして気温が下がると同時にテンションも下がる。早く晴れてくれないかなぁ。

 

そして朝になって、ようやく鳩時計を観ることができました。というかコンビニに朝食を買い出しに行っている間に始まっていて、着いた頃には終盤の青い鳩がポッポーと翼を羽ばたかせているところでした。画像を撮ろうと外に出ると、隣で朝食の支度をしていたおばちゃんの「はい、終わり~」という無情な一言。

 

鳩はゆっくりと中に入っていってしまった・・。

 

サロマ湖が見たくて、ちょっとだけオホーツク側に抜けます。サロマはカボチャが名物なようで、商店街では早くもハロウィンの飾り付けがされていました。

 

鉛色のサロマ湖。侘しく、そして寂しい。ここは冬の日本海じゃあるまいね?

 

 

道の駅サロマです。かなり広い道の駅で、敷地内にはかほちゃ畑やポニー牧場もあります。

 

 
 

サロマ名物のカボチャ。あれもカボチャ、これもカボチャ、たぶんカボチャ、きっとカボチャ。

 

ひまわり畑。

 

悪天候をなぐさめてくれる、かわいいポニー。ところが・・・・

 

ポニー牧場に着いた途端、雨がドワーーっと降ってきて、ポニー達は一目散に厩舎があると思われる方向へと逃げてしまいました。

 

そして誰もいなくなった・・・。

 

雨の中、湧別アッケシ草(サンゴ草)群生地へ行ってみました。

 

吊り橋の下に引っかかり揺れる海藻が哀愁を誘います。

 

湧別アッケシ草(サンゴ草)。

 

ちょっとだけ紅葉。

この日の車中泊は「道の駅しらたき」です。この道の駅は高速のPAを兼ねているようで、旅人が好むようなお楽しみ要素はほとんどありません。そのためか、この日の車中泊は我家を含めて7~8台。とても静かな夜でした。でも本当にあそこが道の駅だったか、今となってはちょっと定かじゃないんですよね。トイレは広くて綺麗で液体石鹸もあり快適でした。

 

2018年8月26日(日)

朝から雨です。北海道にはもう20日近くいるんですが、その大半が雨か曇りでした。ツイてないというか、運が無いのか、縁が無いのか。今日は「道の駅しらたき」と(思われる場所)から、ひたすら北上します。

 

稚内まで227kmかぁ・・まだまだ遠いなぁ。

 

北には温泉マニアを唸らせる個性温泉があるというので浸かってみようと思います。

 

途中にあったキツネ標識。これは初めて見ました。

 

 

広がる蕎麦畑を抜け、温泉に浸かり、どんどん北上。

昼食で立ち寄った食堂のテレビでお昼のニュースをやってたんですが、埼玉県の熊谷では39℃予想だって。ということは、さほど離れていないわが町も同じくらいの気温を叩き出すでしょう。ちなみに現在の中川町は20℃くらい。もうすっかり北海道の気温に慣れてしまったので、埼玉に戻ったら倒れるかもしれません。

夕方、ただただ広い雨に煙る牧草地を走ります。鶴居や足寄あたりじゃ、この時間に牧草地を走ると、どこからともなく鹿がうようよ出て来るんですが、この辺りはあまりいないようで全然見かけません。そしてもうかれこれ30分以上すれ違う車も、歩く人影も見当たりません。時々広い丘の向こうにポツンと牛が見えるだけです。どこか別の世界に入り込んじゃったんじゃないの?と思う、寂しい夕暮れです。

今夜の車中泊は「道の駅ピンネシリ」です。

 


 

道路を挟んだ向かいに温泉施設があり、21時30分まで受付、22時までに退館という遅い到着組にはありがたい時間設定になっています。さらに館内には19時30分ラストオーダーの食堂もあって旅人にはとても便利な場所です。浴後の後は夕食もいただきました。周辺にはほぼ何もない状態でありつけたラーメンは身に染みる美味しさでした。そしてしばらく大広間で寛いだ後、向かいの道の駅エリアの駐車スペースへ。その頃には疲れ切って倒れこむように爆睡してしまいました。

 

(おまけ)ピンネシリ温泉に飾ってあった巨ヒグマの剥製。本当に大きくて、こんなのに山の中でバッタリ出くわしたら嫌だなー。

夜になり雨も止んだようで、明日は晴れるといいな。

 

2018年8月27日(月)

 

今日は晴れ予報だったんですが、朝から冷たい雨が降っています。気温は16℃、半袖だと肌寒いです。ウィンドブレーカーを羽織ろうとしたら、無い!?どうやら、どこかの風呂上りに暑くて置いてきてしまったようです。安いスポーツメーカーの使い古しだったけどお気に入りだったのになぁ。

 

一晩お世話になった道の駅ピンネシリは、朝になって気が付いたんですが、整備された広い公園になっていて、キャンプサイト、オートキャンプスペースもあったようです。こういう場所はたいてい車中泊禁止の所が多いんですが、どうだったんでしょうか?

 

なんとこの道の駅ピンネシリにはコインランドリーまでありました。

 

ちょっと肌寒くて車のエアコンをつけたら、昨日入った温泉の臭素臭が漂ってきた・・・。

 

油が浮く温泉として有名な豊富温泉にやってきました。

 

まずは温泉街のメイン施設ふれあいセンターへ。浴室が二か所あり、一方は湯治用のぬるめ、もう一か所は大浴場と名がついた適温湯でした。

 

 

以前から新聞の記事としても取り上げられ、かなり凄い湯だとは知っていたのですが、灯油臭のぷんぷんする塩気のある湯で、湯の表面は油でギラギラしています。

 

湯口の湯に触れても浴槽内の足元もギトヌル。これは凄い、驚きました。

訪問して今回初めて知ったのですが、今や豊富温泉はアトピー性皮膚炎や乾癬の湯治場としての色が強く、訪問時も客層のほとんどが湯治の方々でした。

 

 

そのため浴室にはこんな掲示も。浴室には強酸性水のスプレーも置かれています。これはドアノブや脱衣かごなど直接触れる場所にスプレーするためのものだそうです。

さらに浴室には「油の持ち出しはご遠慮ください!」なる謎の貼り紙があったのでスタッフに聞いてみると、温泉を汲み上げる際に一緒に出てくる原油をとっておいて、浴室に置いてあるんだそうな。何のために置いてあるのかなどもお聞きしましたが、まぁ詳しくは現地で伺ってください。

ふれあいセンターには、実際に湯治を経験された女性がそれぞれ別の場所に二人いらして、湯治客の相談役となっています。通い湯治のための宿泊施設もあり、温泉場全体が湯治客のサポート体制に入っているようで、ここまで一つの症状に特化した温泉場は見たことがないと思います。

 

こちらはちょっとお洒落な雰囲気の川島旅館ですが、

 

やっぱり温泉は油のギラギラヌルヌルでした。

 

この牛さんは、川島旅館で夏の間レンタルしているそうですよ。雑草の除去係でしょーか。

お昼はふれあいセンター内の食堂でいただきました。こちらの食堂、手ごろな値段でボリュームがあって美味しいんです。実際にお昼時は地元の方々で大賑わいでした。営業されているのはご夫婦なんでしょうか?寅さんに出てきそうな気のいい元気なふたりで、こういうお店ってたいてい美味しいんですよね。

 

注文したのはジンギスカン定食1300円、ザンギ定食は700円でした。ジンギスカンは自分で焼くんですが、卓上コンロの着火がちょっとわかりにくいんです。すると隣の席の地元の人が「ここは天然ガスを使っているから火がついているかわかりにくいんだよ」と教えてくれました。

 

施設のすぐ隣では天然ガスを採収しています。

 

さぁ、満腹になったところで、どんどん北上しますよ!

 

給油はお気に入り(メンバーズカード作っちゃった)のホクレンでキマリ!

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