野付半島・侵入禁止のその先

2018年8月22日(水)

きょうは北海道に来て二度目の知床峠を越えて根室方面へ向かいます。行ったり来たりであまり効率的なルートとりじゃない気もしますが、まぁこれも行き当たりばったり旅の醍醐味ということにしておきましょーか?

 

知床峠越えで前回と違うのは、雨とガスで煙っているということ。

 

 

そして今回初めて気が付いたんですが、知床峠は羅臼町と斜里町の境だったんですね。

 

国後島も見えませんが、こんなスッキリしない天気にもかかわらず例によって熊の湯だけは大人気でした。

 

目指したのは野付半島です。地図で見ると細長く、なんとも不思議な地形をしています。その細長い半島にたくさんの花々が咲き、野鳥も多いというじゃありませんか。これはもぅ行くしかないでしょ。

 

野付半島です。

生憎の雨で残念ですが、海とほぼかわらない平坦な細い道が延々と続いています。左が外海で、右が浅い内湾の野付湾です。野付湾は広大な干潟になっていて、そこが鳥たちの楽園になっているわけですね。

 

早速タンチョウのつがいがいました。北海道に来てタンチョウをチラホラ見かけるんですが、いつも「つがい」でいるんです。仲がいいのか、そういう時期なのか。

 

花もハマナスやフウロがあちこちで花を咲かせていました。雨なのが本当に残念。

 

・・・などと、のんきに雨に打たれながら花の写真を撮って車に戻ると、

 

突如、鹿の群れに囲まれました。

 

何故か牡鹿がほとんど。全部で十頭くらいいます。

 

人が作業する小屋の前を堂々と。人も無関心、鹿も無関心ってとこでしょうか。

 

やがてぞろぞろと海の方へ歩いてゆきました。

 

ここから先は一般車両通行止めです。この先には水産会社がポツリポツリとあり、その関係車両のみが通行できるようです。この先にも野鳥観察小屋があるので徒歩なら大丈夫なんだと思います。

 

 

少し戻った場所にあるビジターセンターに寄ってみました。ここでは「トドワラ」と呼ばれる立ち枯れしたトドマツが見られる場所まで有料トラクターで連れて行ってくれるようてす。そのビジターセンターの片隅に「通行禁止地区内への許可証」といった掲示がされているのを発見。聞いてみると、許可制で車でもあの先へ行けるとのこと。

「一般車両進入禁止の先へ行く許可証を貰えるんですか?」

「大丈夫ですよ、ではこれに記入をお願いします」

渡された書類には、住所氏名などの定番記入欄の他に通行理由を記入する欄があるんですが、

「観光とかの理由では許可が出せないんです」とのこと。

「鳥がみたくて行こうと思ったんだけど」と言うと、

「野鳥観察ですね?はい、いいですよ」

 

と、出されたのがコレです。

あの先は未舗装の作業路となるため、観光客にうろうろされては何かと不都合なんだと思います。

 

では行きましょうか。

 

海と干潟に挟まれた細い道がどこまでも続く、ちょっと現実離れした景色の中を進みます。

 

干潟では鹿がのんびり歩いています。

 

シギのような鳥はポツポツと。

 

更に道を進みます。遠くに見える建物は水産会社の番屋のようです。

 

鶴もいました。なにやらこちらを凝視してます。

 

外海側には大きくゴツイ鳥が、またもこちらを凝視しています。あとでビジターセンターの人に画像を見てもらったところ、オジロワシだそうです。この辺りに住み着いていてよく見られるそうですよ。

 

そして、ここが本当の行き止まりです。

この向こうには草地が広がり・・・

 

その草地の中からキツネがこちらをジッと凝視していました。

 

そして、ゆっくりと草地に体を沈め、そのあとは微動だにしません。知床のおねだりキツネとは違い、かなり警戒心の強いキツネです。野生動物って本来はこうなのかもしれないですね。

さて、野付半島の次は、根室の納沙布岬へ向かいます。天気が回復してくれるといいなぁ・・・。

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