パナミック村の共同浴場裏にある源泉地の他に、もう一か所温泉湧出地があります。
共同浴場の前を横切ると、ガレた山肌に沿ってさらに先へ続く細い小道があるので歩き進めると到着します。場所としては、オアシスゲストハウスからメイン道路を挟んで対面する山肌になります。オアシスゲストハウス斜め向かいにも地元の人が使っている道筋があります。
源泉が勢いよく噴出するメイン湧出地の上段と、ちょっとした湯畑を囲っている下段とにわかれます。
パナミック村源泉地(上段)
まずは上段です。
源泉地は金網で囲われてますが扉から自由に出入りできます。ここから引き湯しているゲストハウスのオーナーさんに「中に入ってもいいの?」と聞いたら「問題ない」ってことですが、まぁその辺はインドなんで。
サンダルで来たのは失敗でした。かなり滑る。
崖の斜面のあちこちで湯が湧出。
触るのも危険な熱い湯、適温湯、人肌程度のぬるい湯、さまざまな温度の源泉。
長年流れ出た析出物で、神々しい景色。
湧出した温泉は勢いよく崖の下に流れていきます。
源泉を汲みやすいように設置された管もありました。村の人がお湯を汲んで持ち帰ってました。
人がひとり浸かれそうな湯升もありました。この源泉地帯のお湯はかなり熱めなんですが、これは適温です。ここに浸かりたかった。
パナミック村源泉地(下段)
下段の源泉地は大事に囲われています。
ミニ湯畑になっていて、かなり熱い湯が湧き出ていました。
うまい具合に細工して、お湯を汲めるようになってます。これは日本と一緒。
▼動画もどうぞ(音が出ます)
下の源泉地から崖を見上げると・・・
「おや?」上の源泉地からは確認できなかった、勢いよく湧出する源泉を目視することができました。近づきたかったけれど、サンダル履きだったうえに結構ガレていたので断念。
うーん、かなりの勢い。あれがこの辺一帯の源泉地の親玉かな。
初日の朝に源泉地にいた男性を次の朝も見かけたので声をかけてみました。毎朝ここで飲泉するのが日課なんだそうです。「お湯を飲むと、体内がス~ッとして、とても体にいい」とのこと。マクロードガンジーでお腹を壊したとき、チベット医学の先生に「たくさんお湯を飲みなさい」と言われたことを思い出しました。
男性は最後にお湯を汲んで帰っていきました。あ、このワンコたちは他所から野犬が入って来るのを防ぐ地域の頼もしい番犬たちです。
男性達のいた場所に腰かけると、ヌブラ渓谷の対岸に美しい山々が見えました。こうして毎朝、熱い源泉を飲みながら山々を眺める・・・パナミック村は不自由なことも多いけれど、なんだかちょっと羨ましい暮らしだなぁと思いました。
下段の源泉地にはオアシスゲストハウス向かい辺りのこの階段を上ると近道ですが、崖崩れでもあったまか道が消失している個所もあり、かなりザレているので、おすすめはできないかな。
(2019年7月)
パナミック村温泉源泉地
インドのラダック地方(ヌブラ渓谷沿い)
公共バスでレー→ディスキット(乗り換え)→パナミック
要ヌブラ渓谷地域のパーミット
訪問:2019年7月