群馬の低山・小野子三山・再び

2016年12月03日(土)

天気の良かった土曜日は、群馬県の小野子三山を歩いて来ました。

 

小野子三山といえば初めて歩いた4年前、三山往復による上り下りの連続に「なんてキツイ山なんだ!」と半泣き、そして下山後数日間は強烈な筋肉痛に悶絶した苦い思い出があります。

その時、心に誓いました。「今にみてろ小野子三山、もっとたくさん山歩きをして絶対にいつか再チャレンジしてやる」と。と書くと、ふざけているように思えるかもしれませんが、これは心の底からのノンフィクションです!それくらい小野子三山への恨み辛みがありました。そして、いよいよその時が来たワケですよーーー!

 

前回と同じコースを歩くため「十二ヶ岳登山口駐車場」には6:20頃到着。駐車場には先客が一台。持ち主さんは既に山へ上がっているようです。この駐車場はしっかりと舗装され、仮設風ボットントイレや東屋なども設置されています。高台にあるため到着時は遠くの眺望や町の灯りが見えて綺麗でした。(この時間はまだ暗いので駐車場の画像は後ほど)

6:30周囲が薄ボンヤリと明るくなり小鳥が鳴き始めるころ駐車場出発。先ずは十二ヶ岳登山口を目指して林道を進みます。

 

6:50十二ヶ岳登山口到着。周囲は植林地でジメッとした薄暗さのある場所です。赤い帽子をかぶっているのは気にしないでください。山で熊に見間違えられないためです。

少しばかり植林地を進むと、やがて明るい雑木林になります。この時の気温は2℃でしたが少しばかりの霜程度で、凍結などはありませんでした。実は本日も凍結を用心して軽アイゼンを持って来ましたが終始出番はありませんでした。

 

7:13前回はガスで真っ白だった「見透し台」です。さて、今回は?

 

おおっ!すぐ近くの伊香保の山々が、しっかりと見透せてるじゃありませんか!

 

先へ進みます。周囲は完全に明るくなり、柔らかな朝の陽射しが心地よいです。ただ、この辺から少し冷たい風も吹いて来ました。

 

さすが12月、山頂近くになると霜が増えて来ます。

 

7:42十二ヶ岳山頂。360℃の大展望です!晴れていれば、こんな景色が楽しめたんですね。

↓ちなみに前回はこんな。

ガスで真っ白な中、誰かの忘れ物の白いタオルだけが寂しく揺れていました。(やっぱり山は天気次第だなぁー)

 

しかも忘れ物のタオルが秋田県小安峡温泉・・。群馬で小安峡温泉って・・温泉マニアさんかな?

 

山座同定盤は霜で覆われていたので・・

 

霜をササッと払って確認。

 

雪を被った浅間山に・・

 

早くも雪山状態の北アルプス、

 

伊香保の山々はすぐ近く。その他に谷川岳、四阿山、志賀、上州武尊、日光尾瀬方面も見渡せました。

7:50たっぷりと景色を堪能した後は、さらに足を進めます。十二ヶ岳山頂から中ノ岳へは、直進する「男坂(急坂)」と、先ほど歩いてきた登山道を少し戻った分岐から入る「女坂(緩やか)」があり、個人的には女坂を下り(中ノ岳方面)に使う方がおススメなのですが、今回は「前回と同じルートをとる」という目的があったので男坂を進みます。

この男坂がかなりの曲者で、急な上に滑る滑る。場合によっては往復女坂利用でもいいくらいですよ。

8:04及び腰でビビリながら男坂を下り、女坂との分岐まで来ました。ここから先は更に風が強くなり寒かったなぁー。

 

8:27中ノ岳に到着しました。雑木の中の山頂で分県ガイドには「展望なし」と記されていますが、落葉したこの季節では木々の間から浅間山や谷川岳を見る事ができました。

ちなみに中ノ岳の標高は1188(いいパパ、いい母)ですよ~。

ここから小野子山との鞍部へ向かう下りでは、アラ不思議ピタリと風が止み無風のポカポカ陽だまりハイクを楽しめました。太陽が気持ち良いなぁー。

 

サルノコシカケくんもあたたかそうです。

 

8:50中ノ岳と小野子山との鞍部です。ここから最後の登りが始まります。最後といっても往路の話で、復路もほぼ同程度の上り下りを繰り返すんですがね~。前回は雪解けの季節だったんでしょーか、この先のドロドロ地獄に苦戦した記憶があります。今日のような乾いた初冬では、ドロドロもなく快適に進めました。

 

うーん、それにしてもだんだんと足が重くなってきました。

 

後ろを振り向くと、さっき上り下りした十二ヶ岳と中ノ岳が仲良く並んでいるのが見えます。この辺りで本日初のハイカーさんと擦違いました。単独男性で、おそらくは駐車場に一台だけ停まっていた車の持ち主さんでしょう。

 

9:14ふーーっっ、やっと小野子山山頂に着きました!木々があるので十二ヶ岳ほどの開放感はないものの、浅間山、北アルプス、谷川岳・・・

 

そして何より圧巻は、赤城方面の眺めです。赤城の裾野の先には、輝きながら蛇行する坂東太郎の悠々とした流れが見えています。

 

小野子岳山頂には、親切にこのようなものが用意されてまして・・可動式の山頂標識です。これはいい!どこでも好きな所で記念撮影ができます。

 

可動式を持って浅間山方面で一枚。

 

撮影タイムが済んだところで、食事休憩にします。今日はチキンラーメンとオニギリを持ってきました。この頃に、二人組みのハイカーさんも上ってきました。ここまで3人にしか会っていません。とても静かな山行です。

9:50景色を充分満喫したので帰ります。往路とほぼ同程度の上り下りを、復路でも歩かなきゃならないんで、チョット気が重い。

10:23中ノ岳まで戻って来ました。行きでは冷たく吹いていた風もすっかり止んで、お日様ポカポカの陽だまりハイクです。

 

足元にはフッカフカに落ち葉が積もっていました。

 

10:38男坂と女坂の分岐まで戻って来ました。

 

男坂は十二ヶ岳山頂への急な直登、女坂は山頂を巻く緩やかな道。さぁ、どっち?

 

帰りは勿論、女坂。

 

10:54十二ヶ岳山頂まで戻って来ました。朝は霜で覆われていた山座同定盤も、すっかり乾いていました。

11:03さぁ帰りましょー。ここから先は下る一方。とっても気が楽です。この辺りからハイカーさんとの擦違いも増えて来ました。

 

雑木地帯を過ぎ、植林地帯まで来ると登山口はすぐそこです。朝は暗かった植林地帯も陽が射し込みご覧の通り。

 

11:32登山口まで戻って来ました。ここから駐車場までは林道歩きです。

 

11:43駐車場まで戻って着ました。

約4年ぶりに歩いた小野子三山は、この数年間の山行が功を奏したのかはわかりませんが、前回はより少しは楽に歩けた気がします。とはいっても何度もアップダウンが繰り返されるので、やっぱりキツイはキツイ。今回は展望が開けていたので(前回はガスで真っ白けっけ)気分的にも違ったのかな。

ちなみに今回もしっかり筋肉痛になりましたよ。他の山ではほとんど筋肉痛にならないのになぁ。このコースを週一で歩けば相当鍛えられる!?

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