11月3日、秋の連休初日は9年ぶりに稲包山を歩きました。「天気がいいし人気の山域は大混雑だろうなぁ・・・どこか静かでまぁまぁ歩きごたえがあって景色のいい山はないかなぁ」と考えながら山地図を眺めていて「ん?そういえば以前登った稲包山はなかなか良かったぞ」と目にとまりました。
前回は四万温泉側から歩いた稲包山、今回は三国峠からの「ぐんま県境稜線トレイル」に挑戦してみようと思います。実は密かに「ぐんま県境稜線トレイル」踏破を狙ってるんですよ。
2023年11月3日
まだ日の出前の早朝、群馬県と新潟県の県境にある三国トンネル近くの駐車スペースに到着。出発までまだ時間があるので新潟県側も偵察に行ってみると、いつも車を停めるスペースが工事中で駐車禁止になっていました。
再び群馬県側に戻り明るくなる頃に出発です。もう使われなくなった旧三国トンネルと去年3月に開通した新三国トンネルが仲良く並んでいます。
新三国トンネルの群馬県側にある、この小さな入口から三国街道に入ります。
入口の先は三国峠につづく道。
旧三国トンネルの入り口はフェンスで塞がれて通行できなくなっていました。遠くに新潟側の出口が見えました。使われなくなってからたった1年半しかたっていないのに妙な廃墟感。人が使わなくなった建造物の劣化ってホント早い。
三国峠方面から降りて来た人が迷わないように道案内がありました。
6時17分中部北陸自然歩道入口を入ります。古の人々が歩いた三国街道は紅葉が少しだけ残っていました。
6時45分三国峠の御坂三社神社(三国権現)です。ここは何度か来たことのある馴染みの場所。
三国峠を越えた有名人の名前が刻まれていました。
6時56分御坂三社神社の斜め向かいに三国街道から分岐する細い登山道があり、そこから稲包山方面へ向かいます。ここから先は未踏。一度も歩いたことのない登山道に足を踏み入れる時はいつもワクワク。
先ずは目の前にある長倉山まで登り上げますが、これが結構な急登なうえに刈り払いされ朝露で濡れた笹の葉が登山道を覆いとにかく滑る滑る。濡れた笹の葉ってこんなに滑るんだってビックリするほど滑りまくります。「これ登りだからなんとか行けるけど、下山は大丈夫なのかなぁ?」と帰路が心配になってしまいました。
眺めのいい場所に出ました。
この登山道が曲者で左側は低木に積った枯れ葉の影響で登山道の境がわかりにくく、間違って足を乗せるとズボッと谷側に足が落ちるという・・・。赤斜線が落とし穴部分です。どちら様もご用心。
7時22分長倉山です。
指導標が鹿に齧られちゃってました。お腹が空いていたのかな?
長倉山から一気に鉄塔の鞍部へ下ります。
その後は明るく開放的な登山道が続きました。
稜線の向こうにたぶん稲包山が見えてると思うんですが、どの山がそうなのか、さっぱりわかりません。
それにしても暑いです。寒いくらいの秋晴れの稜線を期待していたら、11月というのにまさかの夏日ぶり返しで大汗かきまくりでした。
歩いて来た稜線を振り返り。長倉山がもうあんなに遠くになりました。
ときどき現れる鉄塔の巡視路との分かれ道。
そのほとんどにわかりやすい指導標が設置されていたので迷うことはありませんでした。
9時48分稲包山到着!小さなアップダウンの連続で歩きごたえあったなぁー。
360℃大展望!・・・なんですが、晩秋だというのに今日の暑さが影響しているのか、春のように霞みがかって遠くの景色がよく見えません。
近くの谷川連峰あたりは良く見えました。
最近流行りの山座同定アプリで撮ってみました。ちょっとズレた。なにげに合わせるのが難しい。
まさか夏日再来するとは思ってなかったんで大休憩用に持ってきたのはカップ麺、しかも汗を誘発しそうなラインナップです。食後は一層大汗かいてしまいました。
10時33分稲包山の山頂を満喫したので戻ります。歩いて来た稜線トレイルをそのまま戻ります。(遠いな・・・)
笹で滑り落ちるんじゃないかと心配だった長倉山から三国峠への下りは、帰路はほとんどの笹が乾いていたので無事通過することができました。
13時24分三国峠の御坂三社神社まで戻って来ました。ここまで来ればあとは三国街道をのんびり歩くだけなので気が楽です。
歩けば歩くほどおもしろい「ぐんま県境稜線トレイル」次は三国峠から白砂山まで抜けてみたいな。その時はムジナ平の避難小屋で一泊行程かな。楽しみは尽きません。