2018年8月24日(金)
さぁ、本日は何気に楽しみにしていた雌阿寒岳登山です。雌阿寒岳はコースタイムこそ短く初心者も歩けると言われてますが、そのコースボリュームに対して景色の雄大さは素晴らしく、かなりコストパフォーマンスの高い山のようです。いまなお噴気の上がる雄大な噴気孔が間近で見られるとのことで楽しみです。
ちなみに雌阿寒岳はアイヌ語でポンマチネシリ(小さい女山)、ポンが小さいという意味なんですが、登ってみるとその雄大さに圧倒され「全然小さくないよ」と思ってしまいましたが。
早朝、シニア層のキャンピングカーで埋め尽くされる道の駅摩周温泉をこっそり出発。まだみんな寝静まっているかと思いきや、さすがシニア層は朝が早い。もうウロウロしている人が数人いました。
雌阿寒岳の登山口は一番楽に登れるらしい野中温泉スタートの「雌阿寒温泉コース」を単純往復にしました。最初は「雌阿寒温泉コース」から入り「オンネトーコース」を抜ける周回コースを予定して、実際登山届もそのように出したんですが、途中でなんとなく面倒になり単純往復にしちゃいました。
雌阿寒温泉コース駐車場と登山口
登山者用の駐車場は、野中温泉のすぐ目の前なので下山後の汗流しもバッチリです。駐車場にはトイレ、靴洗い場も用意されていました。
雌阿寒温泉コース登山口です。登山口にはノートが置かれ、氏名・住所などとともに出発時間と下山時の到着時間を記入する欄があるんですが、なんと驚愕の夜中の1時台に出発しているグループがいました!ご来光でも見に行くんでしょーか?登山口まわりには活火山であることの注意が掲示されています。
5:20出発です。最初は薄暗い針葉樹の道を進みます。道はとてもよく整備され歩きやすいです。北海道の山はこれで四座目なんですが、どこもとても丁寧に整備されている印象がありました。
登山道だけではなく、北海道の「山と高原地図」も丁寧に細かくアドバイスが書かれているんです。最初は「ずいぶんゴチャゴチャ書いてあって見るのが面倒だな」なんて思っていたんですが、実際に使ってみると、そのアドバイスがあまりに的確過ぎてビックリしました。
そして雌阿寒温泉コースには1合目、2合目・・・といった指導標の他にこのような掲示もされています。これは3合目のものですが、上にいくにつれメッセージが変わってきます。
登山道上にはシラタマの実がなっていました。
火口縁から1km圏内に入ったことを知らせる掲示です。
この辺りから、木々の背丈が短くなってきました。
火口縁から500m圏内に入りました。
いつの間にかババーンと視界も開けています。
あれはオンネトーでしょうか?もう大展望の連続です。そして白い花と・・・一見ブルーベリーみたいな美味しそうな実がありましたが、これは食べられるんでしょうか?
雄阿寒岳九合目・地球外のような異世界が広がります
そして9合目。
なにやら凄い光景が見えてきました。
岩肌からシューーっ!と音を立て噴気が吹き出しています。
さらに上から池を見ると、たくさんのアマツバメが高速で飛び回っていました。
そしてこの地層。赤、黄土、黒・・・随分賑やかな色彩になっています。
雄阿寒岳山頂到着!この景色は凄いです!
7:10山頂に到着しました!
いやーーっっ、ただ、ただ、すっごい眺めです。ここは地球でしょうか?
それとも、どこかの惑星?
これはターコイズでしょうか。
生きている地球を感じます。
この雄大過ぎる眺めをいつまでも見ていたかったのですが、
例によって強風と寒さに負けて早々に下山開始。
途中のこのスペースで、あらためて休憩です。山頂であれほど吹いていた強風も、地形の関係かここではピタっとおさまっていました。
なにやら茶色い人工物が見えたので近づいてみると・・・
なるほど。
こうして日々、火山活動を監視しているわけですね。
では、本当に下山します。
帰路に出会ったエゾリスくんです。すれ違ったハイカーさんが見つけて教えてくれました。北海道に来てからエゾリスはもう何度も見かけているんですが、なにしろ動きが早くて全然画像に撮れませんでした。そして、やっとその姿をおさめる事ができた唯一の一枚です。松ぼっくりを食べてますね。美味しいんでしょうか?松ぼっくりを食べつつも、目線はコッチです。
そして登山口近くまで来ると、何故か岩の上に大きなキノコが横たえてありました。まぁ、おそらくは、誰かが間違って折っちゃって、かわいそうだから岩の上に寝かせたんでしょう。哀愁漂うキノコさんでした。
9:05登山口まで戻ってきました。
いつもなら、この後すぐに温泉で汗流しですが、今日はもうひと歩きして見ておきたい場所があります。
温泉マニアさんなら、だいたい検討がつきますよね?
つづく。