利尻島から礼文島へ渡るため、沓形港のフェリーターミナルにやってきました。
こぢんまりとして綺麗なターミナルでしたが、他にお客さんの姿がなくガラーンとしています。シーンと静かな待合室で、カモメの鳴き声だけが聞こえてきます。
そんな中、気持ちをほっこりさせてくれたのが、この手作りのペンギンのクックンとリックンです。足元にはこれを製作されたご婦人の写真も飾られています。
このご婦人の書いたと思われる添えられたメッセージもほのぼの。きっと心から「利尻島へようこそ」って思って作られたんですね。
待合室で乗船を待ちながらまったりとしていると、突然団体さんがドドーーっと登場!ツアー会社クラブツーリズムの団体さんたちでした。クラブツーリズムの団体さんとはここ最近では槍ヶ岳、羅臼岳に続いて三度目の遭遇です。まさか利尻島から礼文島を巡るツアーまであったとは。どこにでも行くというか、「日本中で行かないところはないんじゃない!?」ってほど、よくいろんなマイナー観光地でも出くわすんですよ。しかもいつでも大人数。これは相当リピート客を掴んでいるはずですよ。
利尻島から礼文島へはサイプリア宗谷という綺麗なフェリーで渡ります。約40分の短い船旅なんですけどね。フィルイーズ宗谷もそうでしたが、ハートランドフェリーの船は綺麗で気持ちよく利用できます。サイプリアという名前は礼文島の固有種レブンアツモリソウの学名サイプリペディウムとギリシャ語でいう「国」などを意味するイアを合わせた名前らしいですよ。直訳すると「レブンアツモリソウの国」ってことでしょうね。
そうこうしているうちに乗船時間に。購入したチケットは当然のように2等です。
さぁ利尻島の沓形港から礼文島へ向けて出発します。たった二日間の滞在だったけど、まったりとした島時間が流れる、いい所でした。
港では係の男性が大漁旗を振って見送ってくれました。
さようなら、利尻島。
またいつの日か来られるかな。
利尻島の余韻に浸る間もなく次の礼文島が見えてます。
さて・・・恒例の船内ウオッチングを開催しましようか。この船の二等はイス席メインとなっていました。
当然のように船首にはゴロゴロスペースも。例によって乗船するとなぜか多くの人は船尾側に向かうので、こちらはガラガラ。
二等優先席。ポツンと荷物がひとつだけ置かれていましたが誰もいません。ラウンジ席優先荷物置き場。ここには最後まで荷物が置かれる事はありませんでした。
船内は木材が多用され、落ち着いた大人の雰囲気になっています。例によって二階は一等ラウンジ席ですが、二等の人間は上がることも許されず、どんなとこかはわからず。さぞやラグジュアリーな世界かと思われ。
売店もありました。売られているものは、稚内→利尻島のフィルイーズ宗谷とほぼ同じ。
ゆるキャラパッケージのおつまみは、ちょっとしたお土産になりそうです。
自販機は相変わらずのサッポロ王国。
そうこうしているうちに礼文島がすぐ目の前になりました。利尻島と礼文島は本当にすぐ近くなんです。はじめて見る礼文島は細長く平べったく、海岸のすぐ後ろがもう丘ばかりという印象でした。
さぁーこの島ではどんな新たな景色が見られるか、ワクワクします。