【津軽海峡フェリー】欠航前の滑り込みセーフ!荒れる海を函館から大間へ

道の駅なないろ・ななえ車中泊

 

日帰りの奥尻島から戻った夜は、明日のフェリーに備えて函館まで移動。そうです、約1ヵ月旅した北海道をいよいよ離れる時が迫って来ました。この日の車中泊は「道の駅なないろ・ななえ」です。新しめな広々とした道の駅でした。

 

到着時は夜遅くで真っ暗だったんで、画像は翌朝撮影したものですが、この道の駅、とにかく豪華でご立派なキャンピングカーが、まるでモーターショーかよと思うくらい並んでるんです。撮影時はもう既に何台か出発しちゃった後ですが、夜の到着時はそりゃもう、キャンピングカーの見本市みたいでしたよ。我家の使い古したステップワゴンは、キャンピングカー群の中に停めるには肩身が狭いんで、目立たないところにひっそりと駐車しました。

 

この「道の駅なないろ・ななえ」、トイレがかなりスタイリッシュ。パウダースペース大充実。

 

なんと、なんと、ママさんのための授乳スペースには電気ポットまで置かれていました。

 

夕食は函館名物(?)ハセガワストアのやきとり弁当。車の中でひっそりといただきました。

 

津軽海峡フェリーで函館から大間へ

 

2018年9月4日

この日は朝から、雨が降ったりやんだりの安定しない天気です。どうやら日本に上陸した非常に強い台風の影響で海も荒れ気味の様子。フェリーが運航するかどうかも気になります。

 

綺麗な函館ターミナル。どうやらフェリーは運航するようでホッと一安心。実はコレ、かなりラッキーだったんです。

なんと私達の乗る便のを最後に海が荒れてフェリーは欠航に!ギリギリの滑り込みセーフでした!

待機中に続々と集まる車は、北海道で長旅を楽しんだと思われる車中泊仕様の車や、たくさんの荷物を積んだライダー、そしてチャリダーのみなさん。みんなそれぞれ、唯一無二の思い出を持って帰路につきます。

 

そして船内へ。

帰りのフェリーは行きと構造が違ってました。同じ津軽海峡フェリーでもそれぞれ造りが違うんですね。

車庫から2階へ上がると船内スタッフが「二等自由席はこちらになりまーす」と船尾側に誘導するのはすでに見慣れた光景。

 

これに従って船尾方面へ行くと二等のメイン客室となる幾つかに仕切られた大部屋がドーンとあります。ところが今回いつもと違うのは、

 

大部屋の半分にこんな感じのツアー名が貼られていたこと。自由席なのにツアーの予約なんて、全然「自由」じゃないじゃないよぉ・・・と思わず突っ込み。

 

その大部屋を抜けると、レディースルームや、ファミリールーム、ドッグルーム、ドライバー(トラックの運ちゃん用)ルーム、喫煙室などの個室が並んでいます。この一角にある女性用トイレは個室数が多く、トイレ内にはカップ?などの残り汁を捨てる場所も専用で用意されていました。ちなみに洗面台に汁を捨てると、本当にちょっとしたカスでも詰まるらしいんで絶対にやめましょーー。

 

大部屋を挟んで船尾と反対側には売店。

 

自販機のビール類はもちろんサッポロ。

 

飲酒運転は絶対にイカん!

 

そしてコインロッカー、優先席、指定席があり、女性用は個室二つだけのトイレもあります。一見するとこれで終わりのような気がしますが・・・何回かフェリーを利用しているうちに、パっと見わかりずらい場所にほぼ必ずといっていいほど、こぢんまりタイプの二等自由席が隠れているんです。

今回はフェリーの先端によさげな二等自由席部屋を見つけました。みんな乗船直後はスタッフの誘導で船尾側に行っちゃうんで、先端側は比較的空いていることが多いです。こっちに直で向かうのは何度かフェリーに乗ったことのある人かな。

 

部屋に置かれているモニターでは、乗っているフェリーがいまどこにいるか見ることができました。飛行機みたい。

 

荷物を置いて場所をキープしつつ、外に出てみます。

 

いよいよ出航です。天気には恵まれなかったけれど、とっても楽しかった北海道。

 

今回、北海道を車で旅してわかったことは、北海道の大地を巡るには一か月じゃぜんぜん足りなかったってこと!行けなかった所もたくさんあり過ぎて、また来なくっちゃ。

 

すると、すぐ近くにいたチャリダーの男の子が、とびっきりの大声で

「さらば、北海道ぉぉぉーーーっっ!」

「ありがとう、北海道ぉぉぉーーーっっ!」

と叫んでました。離れ行く北海道、ここにいた旅人の多くが同じ気持ちだったと思う。

 

どんどん離れて行く北海道。

 

いつまでも眺めていたかったんですが、なにやら雨風が強くなって、フェリーの揺れも大きくなってきたので、船内へ避難。

さっきまでは2~3人しかいなかった秘密の先端部屋に、数組のグループが入っていました。

 

外はかなりの荒れ模様で、フェリーが大波に入るたびに、波しぶきが窓ガラスに激しくぶつかります。

大波に乗り上げたフェリーはその度に大きく上下し、最初はみんな「おぉぉーーっ」とか「わぁ凄い」とかはしゃいでいてんですが、ものの10分もしないうちに、みるみる口数が減り、顔が青ざめ、次々とカーペットの上に倒れ込んでいきました。

そうなんですね・・・みんな激しい船酔いになっちゃったんです(;^ω^)

我家の三昧も船酔いでダウン。「大丈夫かい?」と話しかけるも頷くだけで精一杯。

この時、唯一生き残ったのが、となりの家族連れのお爺ちゃんと私の二人だけ。その他の人は全員カーペットにつっぷしてダウン。ふたりで思わず部屋の異様な光景を何度も見回してしまいました。

 

暇つぶしにWi-Fiでもやろうと思ったら・・・ビックリするほど重くて、まったくダメ。揺れが凄くて船内をうろつく気にもなれず、生き残ったお爺ちゃんと時々目を合わせつつ(でも会話はない)、大波に揺られること1時間半。

 

ようやく大間港に到着です。なんか、もぅ、とてつもなく長く感じられた一時間半でした。ずっと揺れてたんで、歩き始めは生まれたての仔鹿のようにふらふら。みんな船酔いで疲弊しきった顔でふらふらと下船してゆきました。

 

大間に到着すると、おやぁ?爽やかな青空が出てますよ。

 

もしかして、こっちは低気圧の影響はないのかなぁ?

 

なんて喜んでいたら、そんなことはなく、みるみる悪天候に。

まったく安定しないお天気です。

下風呂温泉で濃厚白濁温泉と新鮮美味しい魚介類!

 

この日は贅沢にも下風呂温泉で宿泊でした。

 

下風呂温泉の数種類ある源泉の中でも特に好きなのが、たっぷりと硫黄を含んでトロリと濃厚な大湯源泉です。この湯に浸かると、なんともいえない郷愁と旅情に包まれます。

 

窓の外は相変わらず荒れ模様。(明日は大丈夫かなぁ?)

 

魚介類満載の幸せ過ぎる夕食。鉄板焼きのイカは、大好きなワタつき。ワタがあるのとないのじゃ、コクが全然違いますからねぇ~。

車中泊続きで疲労感Maxだったので、久しぶりにゆったりと布団に寝ることができて嬉しかったです。

 

夜中に風の音で目が覚めて、台風が気になってテレビをつけてみると、どうやらこのあたりは明日の昼には抜けていそうです。ちょっと一安心。ただこの時は旅の途中で自分のいる場所ばかり気になっていたんですが、近畿地方では甚大な被害を出し大変なことになっていました。

タイトルとURLをコピーしました